みなさま、Bonjour!Ça va ですか?
こちらは、珍しく"Ça ne va pas!" で、今週のわが街 Koudougouですが、かつてない大騒ぎ→デモで。火・水は仕事にならず、木・金は仕事自体がお休みという事態。"Koudougou a très choud!"(クドゥグが熱い!)と、ブルキナベも大騒ぎでした。
事の発端は、2月19日に、警察官に暴行を受けて入院していた男子学生が死亡し、翌日に「学生は病気(髄膜炎)で死亡」って発表されたことに対する、学生の抗議運動。デモは22日火曜日に始まったんだけど、この日は学生が警察(治安部隊)に抗議運動という感じでした。学生が石を投げて、警察署や地方局で抗議運動し、機動隊と衝突。でも、ここで怪我人がでたみたい。で、夕方には静かになったんだけど、デモは翌日に持ち越されました。この日は、市役所は窓口は9時に閉めちゃったけど、普通に(っていうか、だらだら)夕方まで働きました。
で、あけて翌日。出勤すると、市役所内にも、武装した治安部隊(SWATみたいだった!)が待機している。どうも、警察局にプラスして、お隣の地方局とその前の知事邸とかでも揉め事が起こりそうとのこと。
地方知事との話し合い(学生の死に対するコメント、知事側からの謝罪)がうまくいかなくて、結局、この日は9時くらいから15時過ぎまで、組織だった何百人もの学生などにより、町の中心は埋め尽くされ、機動隊と衝突。地方局や県庁舎、警察署、治安部隊増員の要になったSTAFのバス停などなどが標的になり、町のあちこちでタイヤが燃やされ、石を投げる学生と催涙弾や空砲、実弾を使って威嚇する機動隊との間でこぜりあいが続き、一日中破竹音や銃声、警笛の音、人の叫ぶ声で、市内は騒然としてました。
おかげで、市役所も封鎖。業務もストップ。(やろうと思えばできるけど、ま、状況的に。) 閉じ込められてしまったので、14時過ぎまで外に出れず、2Fバルコニーから市内の様子を見ていたのですが・・・。
何百人と言う学生が押し寄せ、石を投げる。シールドとヘルメットで武装した部隊が、空砲や催涙弾を投げて応戦・・・・そんな、テレビで見るような騒乱シーンが目の前で起こっていて、現実である証拠に、催涙ガスが流れてきて目が痛くなったりで、「なんだか大変なことが目の前で起きている!」という感じでした。お隣の裁判所は門が外されてバリケードに使われ、暴徒化した生徒がたまに塀を越えて敷地内に入ってきて、市役所内の木も燃えちゃったりして、ちょっと恐かったです。
14時半ごろ、空腹と暑さに絶えられず、停電で建物内は暗いし、煙で息苦しかったので、人が少なくなったのを見計らい、市役所から脱出!その後は、家に帰り、聞こえてくる音と漂う煙に少しびくつきながら、夕方まで待機してました。こういう時、家が中心街にあるのは困りものだわ〜。
道も何メートルかおきにバリケードが張られて、投げられた石でいっぱい。うちの前にもバリケード残骸。
焼かれたタイヤがあちこちに。催涙ガスの残骸もちらほら落ちてます。
騒乱の中心地の市役所の正面も、飛んできた石で壊されちゃいました。道路もクロこげ。
標的のひとつ・地方局。2日目は、周辺は煙で何も見えないくらいでした。 建物は全焼。壁もほとんど壊され、敷地内の車も12台、クロコゲです。
↑よく見ると、車の部品を盗んでいる人ばかり。しかも子供が多い。騒ぎの後は残骸から色んなものを持っていく・・・これが現実。
3日目の木曜日は、仕事はお休みでしたが、市内の騒ぎは収まり、大分静かでした。どうやら周辺の町や首都に飛び火した模様。(隣町Réoでも県庁と警察署が焼かれたみたい。)事態を見て、閣僚会議が開かれたらしく、国レベルでの対応になったみたいです。結局、学生側に死者2名、治安部隊にも多数怪我人が出てしまったとのこと。学生達は知事の辞任及び、学生を殺害した警官に対する厳正な法の裁きを求めているそうです。
事態はまるで数十年前の日本の学生運動とかみたいでした。学生はグループに分かれて、各リーダーの指示の元に戦い、要求を突きつけていく。「こういうの日本にもある?」って聞かれたけど。ちょっと昔ならともかく、いまの日本ではもうありえないでしょうね〜。先週も、隣のコートジボアールでの政治的問題(大統領が2人いて混乱状態)に対して、ブルキナ大統領の働きかけを促すデモがあったりして、この国では体勢に対して国民が関心を持ち、実際に行動を起こしています。もしかしたら、北アフリカの事件に触発されたところもあるのかもしれないけど、実際にこういう騒ぎが起こりうる場所にいるんだと実感すると共に、先進国との違いを感じる事件でした。